時計と時間にまつわるエピソード

しぶみのある格好良さがある懐中時計は歴史も深く逸話も多いです。現在では装飾性が高くアンティークのような魅力があるといえます。

歴史ある懐中タイプ

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時計の世界は奥深いですが、シルバー世代が持っている印象からしぶみのある格好良さが印象的なのが懐中時計です。
映画や雑誌で老紳士が懐中時計を取り出して時間を確認するシーンなどは、どの映画の一場面だったのかは具体的には思い出せなくても、どこかで見たようなという方も多いのではないでしょうか。
また老紳士だけでなく、不思議の国のアリスに登場するうさぎが時間を確認するたびに取り出す懐中時計も印象的なシーンであります。
懐中時計には腕時計や置時計にはない時計そのものの存在感があるといえそうです。
懐中時計は、1800年ごろから1900年ごろにかけて腕時計が登場するまでは携帯できる時計として広く利用されてきました。
文字盤はアナログ式で、チェーンなどでぶら下がる形態のものですが、ふたのない標準的なスタイルのオープンフェイスと金属製のふたのついたハンターケースの2種類がみられます。
ハンターケースのふたは文字盤だけを保護する一枚タイプや、2枚貝のように両側のふたで時計を挟み込むタイプがあったようですが、その名前の由来でもある上流階級の者たちがハンティングをする際に時計が壊れないようにということでふたがつけられたようです。
歴史を感じる懐中時計の逸話としてハーフハンターと呼ばれる懐中時計の存在があります。
ハンターケースの中央部分がドーナツ型に抜けているものやガラス張りになっており、ふたを開かなくても針の一部が見え時刻が読めるタイプの時計の総称です。
フランスのナポレオン・ボナパルトは多忙すぎて時間をみるためにいちいち時計のふたを開けることを面倒がり、いつもハーフハンターを身につけていたようです。
また懐中時計全体がスケルトンで内部まで見えるタイプのものもあります。
これは懐中時計の精巧なムーブメントを鑑賞できることからつくられたもので装飾性の高い機種に多くみられます。
自ずと高級品が多いですが昨今ではリーズナブルなタイプも出ているようです。
動作機構は機械式とクォーツ式の2種類があります。
機械式は竜頭を回して動作させる手巻のものです。
ボタン電池により動くクォーツ式は手巻きのような煩わしさがない点と時間の誤差が生じにくいといったメリットがありますが、機械式のムーブメントによる「コチコチ」というアナログな音にあえて惹かれて選ぶ人は多いようです。
現在の懐中時計は実用性よりもそのアンティークな存在感が魅力であり装飾性の高いものが多く作られています。
愛好者にとってはまさに見ているだけで幸せになれる時計といえそうです。

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